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本田直之さん『意思決定力』発売記念講演会(2009/11/09)@丸善丸の内本店

20091109202028一昨日の月曜日は本田直之さんの講演会を聴講しに、またまた丸善丸の内本店に行きました。『意思決定力』の刊行記念です。

本田直之さんのことは、「レバレッジ」というキーワードで何となく知っていたものの、初めて著作に触れたのは、以前ワークライフバランスの勉強会で出会った方に紹介して頂いた『面倒くさがりやのあなたがうまくいく55の法則』でした。この著作で本田さんのメッセージに心を打たれ、今回の聴講という流れです。もちろん御本人から直接お話を伺う機会は初めてです。とても楽しみにしていました。

19:00開演に対し、18:40頃会場の3F:日経セミナールーム入り。会場のスクリーンには日本マクドナルドの創業者である藤田田さんの以下のメッセージが投影されていました。

-景気が悪い、ということは自分が儲からない「原因」ではなく、みんなに共通の「条件」なのだ。
その条件をいかに克服するかが肝心なのである。- 藤田田 -

その後本田さん登壇。まずはそのスタイルにビックリ。Tシャツにジーンズ。そしてサングラスを頭に掲げた、まさにハワイのスタイルそのもの。今までたくさんの方の講演会に参加しましたが、ここまでラフな格好をしていらっしゃったのは本田さんただお一人です。

まずは「考え方のクセ」を変えようという話。
人間は性格は変えられないが、考え方は変えられる。下記のような考え方であれば即刻改めた方がよい。

  • 「~が悪い」:外部要因思考。変えられないものを変えようとしても疲れるだけで何も変わらない。
  • 「~だからできない」:言い訳。どうやったら出来るのか工夫すべき。
  • 「忙しい」:主観基準であり、自分で自分の可能性を消してしまう発言。

最後の「忙しい」。よく言ってしまうなあと思います。三毒追放に出会ってから「怒らない」「妬まない」「愚痴らない」の三毒は追放できていますが、この「忙しい」は確かに主観ですしね。この姿勢は改めないといけないなと感じました。

■自分の人生をコントロールできているか?
日本はいろいろなシステムが整備されていて、自分で意思決定をしなくてもよい場面が多いとのこと。確かに日本ではいろいろなものが整っていますね。電車が時刻通りくるということがいかに律儀というか珍しいかをアメリカにホームステイしていた時に肌で知りましたし。

そして「カーナビを利用していて道がわからなくなる」という点。道を道としてしっかり覚えていないということでしょう。僕も一度走行中にアクシデントがあってナビが表示されなくなってしまったことがありましたが、そのときの不安は何とも言えませんでしたし。

ただ、これは古いナビゲーションの考え方ですね。ナビは情報性能であり、走行性能に加えて車の基本性能として欠かせません。敢えて知っている行程であってもナビを利用するようにしているのは、これから走るルートの渋滞情報などをリアルタイムに知るため。結局判断するのはドライバーである人間ですから、意思決定力が無ければ確かに「ナビに運転させられている」状態に陥ります

この状態がいけないのであって、inputされるルート情報を元に局面局面で適切な判断をしていかなくてはいけないと思います。

■意思決定のトレーニング
「何気なく判断してはいけない」というメッセージは本当に響きましたね。何気なくやってしまうといつまでも「カンに頼る」判断になってしまう

フレームワークを意識して、成功事例を分析して再現性を高めることの重要性。成功事例を「一回で終わらせるのはとてももったいない」という話。確かにその通りですね。いかに自分はカンに頼った生活を送ってきたのか。反省しきりです。

矢面に立つ経験を進んでやることで、すべてに対して責任を持つというのもよくわかります。矢面に立ったからこそ見える境地もあるなというのは実感出来ることですね。

■意思決定力のフレームワーク
以下の6手順に従って意思決定力を鍛えていくことが紹介されました。まずは些細なことからこの手順を遵守してやってみること。これが大事であるとのこと。

  1. Goal:目的を明確化する 。
  2. Input:情報収集。このプロセスに時間をかける。世間の情報には偏りがあるので、多面的にしっかりと情報収集する。
  3. 絞り込み:クライテリアとボトムラインを明確にする。これは譲れない&ここまでだったら許せる。
  4. Simulation:Pros & Cons。リスクの想定。とにかく書き出して頭の中を整理する。
  5. Action: 60%の決断でGO! 100%の決断はありえない。
  6. Recovery:想定外のことは必ず発生する。40%のリカバリー力。

最後のリカバリー力を身につける方法として紹介されていたのが以下の三つ。

  1. Contingency Plan:不測の事態に備えた復旧計画。
  2. 内部要因思考:人のせいにしない。自分のこととして捉える。
  3. トレーニング:問題をトレーニングと捉えれば、冷静になれる。そしてできると楽になる。逃げずにトラブルを「楽しむ」。

内部要因思考というのはまさに「三毒追放」ですね。人のせいにしたところで全く何も変わらない。

■Off the beaten track
踏み固められた道を外れよ。オフロードをサバイバルで進む。今こそチャンス。
力強いメッセージで講演は終わりました。

そして最後の引用句。

-常に時間はたっぷりある。しっかり使いさえすれば- ゲーテ -

■所感
40D_2009_11_10_7754 ここまでの自分自身の歩みを顧みるに、人生のコントロールを失っていると感じています。今回の講演を聴いて本当に実感しました。ここまでのロスを取り戻すために、そして人生のコントロールを取り戻したいという思いがとても強くなりました。

フレームワークの説明では、本田さんがご自宅を購入した際の意思決定が題材に取り扱われましたが、自分の時に置き換えてみると、とても危うい橋を渡っていたんだなと思います。

自分自身への制御を取り戻し、流されずに自分の意思で世の中を渡り、しっかりとした成果を刈り取る。この実現に向けた手間は惜しめませんね。

そして、もう一点。これがいちばんの驚きだったかもしれません。
プレゼンテーションの資料がとてもスタイリッシュでした。各スライドに書かれていたのはひとつのキーワードとイメージ写真だけ。プレゼンテーションでしゃべる内容は一切書いていないというスタイルでした。

これは究極のプレゼンテーション資料だなと思います。徹底的に無駄を排し、そぎ落とした結果たどり着く境地だろうと。もちろん今回は特にデータが必要な内容の話ではなかったこともあるのでしょうが、ここまでそぎ落とされた資料は目から鱗でした。

そしてスライドの遷移もアニメーションで実に軽やか。単なるフェードではなく、スライドごとに異なる効果。メッセージ性の高い手書きフォント。

またステージを広く使いながらゆっくりと語りかける口調。会場を掌握する技術は先日の大串亜由美さんの時も感じましたが、やはり「空間の使い方」と「間の取り方」がうまい。これは本当に勉強になるポイントでした。

サインを頂くときに握手をして頂きましたが、その力強さにだめ押しで圧倒されてしまいました。しっかりと自信をもって日々を送っている方の生き様を握手の手から垣間見たような感覚です。素晴らしい体験でした。そして自分も「負けていられない」と強く思うのでした。

 

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