大幅改良でまるでモレスキンのような仕上がりに:コクヨS&T SYSTEMICリングノートタイプ
ノートカバーを巡る旅は長く、いくつもの製品を検討してきました。コクヨS&TのSYSTEMICを使って、そのレビューを複数回書きました(参考:レビュー①、レビュー②、レビュー③)。しかしある程度は満足できていたものの、主に質感に満足できずに実は使用を断念していたんです。
その後マルマンのジウリス(参照:公式サイト)をISOTで見て、ビビッときました(参考)。カバーの質感が素晴らしくて、これは!と思って早速購入したものの、やはりそもそもがリング式のバインダーであり、ノートを二冊収納するためのカバーには向かなそうということで利用開始できず・・・
私がずっと感じていたSYSTEMICの不満点は①ゴムバンドが安っぽい、②ナイロンが安っぽい、③厚みがない、の三点です。昨年と去年参加したコクヨS&T新製品フェアにおいても、この点は繰り返し言及しておりました。
そんな中発売されたSYSTEMIC新モデル(参考:公式サイト)。大幅にブラッシュアップされており、私が感じていた不満点が見事に解消されています。発売日である11月1日に早速購入してきました。
■新旧モデル比較
新旧のモデル比較を。まずは外側から。
そして内側。従来モデルに息子にもらったポケモンシールが貼ってあるのはご愛敬。
■改善点1:ゴムバンドは幅広に SYSTEMICはその申し訳程度の安っぽいゴムバンドがどうにも嫌いでした。しかもゴムを留めてある場所が背面側のカバー表面なので、露出した状態も中途半端に思っていたのです。
それが、ゴムの幅が大幅に広がりました。1cmはありませんが、結構な幅です。これで安定感がぐっと増しました。
また、ゴムバンドの装着位置も工夫されていて、背面側に露出しない設計に。これは購入してから気づいた点ですが、素晴らしい!細やかな改善点に満足です。
■改善点2:黒一色のカラーリング 色は黒一色になりました。これで、ビジネス用途には微妙な色設定だった従来モデルの不満点が解消です。黒一色の方がぐっと落ち着いて見えますし、質感がとても高いと思います。
単色になったことで、またカラーリングにバリエーションが出そうな気がします。年次ごとに限定色を出してもおもしろいのではないかと。任期があれば定番化すればよい訳ですし、色々な展開ができそうな感じです。
それに、ダブルリングtypeになったこともAlでしょうけれど、エッジ部分の縫製も変更になっている感じ。
■改善点3:厚めのノートにも適した背幅
Campus High Grade MIOのA5ノートを愛用しています。80枚のノートですが、MIOは薄手の紙なので通常のCampusノートの50枚モデル相当の厚みがあります。
また今年使用しているアクションプランナー。ウィークリーバーティカルタイプであり、かつ紙厚があるので、こちらも厚手。
これらを右と左に装着しても、まだこれだけの背幅に余裕ができました。従来モデルだと無理やり閉めている感じがしていたので、これも大きな改善です。やはりバーティカル型のスケジュールは流行っていますし、この改善点は受けるのではないでしょうか。
■改善点4:多様なノートへの対応
ノートを装着する箇所を上下に分けるスリットが、より上部に設置されたことにより、メモパッドタイプのノートが装着できるようになりました。残念ながら手元にA5サイズのメモパッドがないのでまだ試せていませんが。ニーモシネとの相性がとても良さそうです。
また、右側の装着部分がダブルリングノート対応したこと。名前にもなっているくらいこれこそが最大の特徴です。付属のノートもエッジタイトルのリングタイプですね。そういう意味でもこの右側の装着部分、notepadだけではなく、A5横方眼のニーモシネもベストマッチですね。
ちなみに私のCampus High Grade MIOは、エッジタイトルライクな使い方をしています。詳細はBloomStyle Vol.0をご確認頂ければ幸いです。
また、リングノート対応したことによって生まれた中央部の第三の顔。このスペースに名刺やメモの収まりが本当に良いんです。従来モデルでも挟む形で色々と持ち歩いていましたが、ゴムバンドで固定していたとはいえバサッと落ちやすい。そういう意味でもこういうポケットがあるのは有効な仕様だと思います。
職場の座席表とか年間のスケジュールとか、早速色々と収納して使っています。
■改善点5:細やかな改善 この他、ペンホルダーが付いたり、しおりの紐の位置が左右それぞれのノートに最適な位置に移動したり、といった細やかな改善が施されています。
ペンホルダーが付いたのは、背幅が広がったから、ともいえそうですね。色々な手帳ホルダーには付いていますから、一般的な仕様に追いついた、ともいえなくもありません。
たくさんのペンを持ち歩いているので、あまり使う機会が個人的にはないのですが、いずれ何か装着してみようかなと思っています。これに合うのはどのペンだろう・・・?
■まとめ
従来モデルに感じていた不満点が見事に解消され、プラスアルファの仕様追加もある、そんな素晴らしいブラッシュアップを遂げたSYSTEMIC。
向上した質感を見て、こう思いました。これってモレスキンそっくりでは?と。
黒いカバーにしっかりとしたゴムバンド。まさしくモレスキンそのものといっても過言ではない外観です。最近モレスキンづいていることは確かにそうなのですが、でもこの質感はやはり素晴らしい。
購入したのは丸善丸の内本店ですが、絶え間なく人が訪れては手に取っていました。発売日を心待ちにしていたのは、私だけではなかったようです。
ノートカバー・手帳カバーを探している方、検討の価値ありですよ。
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コメント
SYSTEMICを検索していてこちらのブログにたどり着きました。
お伺いしたいのですが,ノ-685B-Dタイプには221×160×14(mm)サイズの手帳は収納できましでしょうか?
ちなみに現在能率ダイアリーA5(リングタイプ)を使用しています。
購入前にそのあたり確認できればと思いコメントさせていただきました。
お時間ある時で結構ですので教えていただければ幸いです。
よろしくお願いします。
投稿: ケアン | 2010年11月14日 (日) 00時14分
>ケアンさん
早々にコメントを頂いたのに、お返事できずごめんなさい。
上記記事を作成したときに、ちょうど手元にあった、ニーモシネの5mm方眼で試しておりました。
このニーモシネのサイズが16cm×21cm×1.5cmですので、ほぼ同サイズかなと思います。
装着してみて「ややきつめかな?」と思いましたが、これはもう一冊装着していたのが80枚のノートですので、このせいではなかったかと思います。
私の知人でも、このニーモシネA5サイズを装着している方がいらっしゃいますし、問題ないのではないでしょうか?
投稿: Viento Sur | 2010年11月29日 (月) 21時02分