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2011年6月

自宅周囲の放射線量計測:公園と通学路の高い値が懸念

前回のエントリーと前後してしまいますが、お借りした線量計で自宅周囲の計測を実施しました。

6月18日(土)19日(日)に計測を実施しました。計測にはTERRA-P MKS-05を使用。THRESHOLDボタンを押して、0.00から計測を始め、点滅が終わった時点の値を記載しています。

測定値には地表レベルの測定が多く含まれています。地表の測定はとても難しいと聞いていますので、おそらく再計測は必要であろうと思います。ただ併せて実施した地表約100cmのポイントと比べても、地表で計測した値が高く出ていることもあり、必ずしも信憑性が薄い訳ではないと認識しています。


■公園:脅威の1.00μSv/H超
自宅マンションの隣に広がる公園。

公園はその敷地の半分が芝生、そして残り半分には遊具の設置してある構成になっています。遊具エリアの地表は、土の上に細かな砂利という感じ。一方、芝生エリアは周囲を通路が取り囲んでいるというレイアウトです。

昨年別の記事のために撮影した写真ですが、こんなイメージ。MTBが置いてあるのがその通路部分で、奥に芝生、その奥に遊具のエリアがあります。イメージつかめますでしょうか。

40D_2010_02_21_8993

計測値は下記の通りでした。

  • 公園01:0.53μSv/H 団地自治会事務所横芝生地表
  • 公園02:0.42μSv/H 芝生周囲の通路表面地表レベル
  • 公園03:0.35μSv/H 古木ベンチ上
  • 公園04:0.50μSv/H 芝生地表
  • 公園05:1.08μSv/H 芝生地表
  • 公園06:0.44μSv/H 木製ベンチ座面
  • 公園07:0.25μSv/H 遊具横排水口地表レベル
  • 公園08:0.51μSv/H 遊具横通路地表
  • 公園09:0.30μSv/H 遊具木製床表面(地上120cm)
  • 公園10:0.51μSv/H 芝生周囲の通路表面地表
  • 公園11:0.35μSv/H 遊具傍地表:土+細かい砂利
  • バス停:0..41μSv/H バス停ポール傍雨樋付近地表:アスファルト

公園は特に地表を計測しないと意味のないところであると思っています。ボールは転がる訳ですし、転んだり、寝っ転がったり、拾ったり・・・色々なアクションが地表と共にあります。

そんな芝生で脅威の1.00μSv/H超え。この値には言葉を失いました。また、周囲の通路の値が高かったのが驚きのポイント。この通路は三輪車も通りますし、子供達の自転車も通ります。ここの値が高かったことを受け、我が家では娘に自転車を買ってあげようとしていた予定を変更することにしました。

■通学路:排水溝のある歩道の除染体策が急務
次は学校方向に歩いてみることにしました。

小学校への通学路は狭い歩道で、しかもそのほとんどが排水溝の蓋の上を歩いている状態です。これまでの道路工事の積み重ねで、排水溝の蓋の形状も素材も大きさも様々。

よく言われているように、排水溝はこれまでの風雨で放射性物質が集まっている場所と考えられます。

まず往路は排水溝表面近くの計測を実施。あと、子供達が触りそうな草むらの地表付近を計測しました。

値は下記の通りです。

  • 通学路01:0.72μSv/H 排水溝蓋穴部地表:コンクリート
  • 通学路02:0.33μSv/H 排水溝金属蓋地表
  • 通学路03:0.45μSv/H 排水溝蓋穴部地表:コンクリート
  • 通学路04:0.53μSv/H 植え込み部地表:草むら
  • 通学路05:0.45μSv/H 歩道地表:アスファルト

いずれも0.30μSv/Hの閾値を超え、警報は計測のたびにずっと鳴りっぱなし。やはり排水溝の値はとても高いといえそうです。

復路は同じ道で100cm程度の高さで手持ちで計測しながら歩きました。これはちょうど娘の顔の高さに当たります。

しかしずっと0.30μSv/Hの閾値を超え、警報が鳴り止まない状態となりました。ちなみに排水溝とは関係のない一般的な歩道の上で同条件で計測したところ0.20μSv/H程度という値でしたので、排水溝の影響が見込まれます。

このような排水溝の上を歩くような歩道は、恐らく至る所にあるものと思います。特に車道から遠い側にあるので、むしろ親としてもこんな問題が起きる前はできるだけ「蓋の上を歩きなさい」と話していたくらいです。

傘を手持ちしていれば、その先端を差し込んだりしながら子供達は歩くでしょうし、これは大きな問題だと思います。排水溝の洗浄は急務と言えるでしょう。

■自宅庭:除草・芝刈りの効果あり
自宅の庭です。こちらは地表レベルでも0.30μSv/Hを超えることがありませんでした。

近い場所であるほぼ同条件の公園の高い値と比較して、同じ土と芝なのに何が違うのか。これは恐らく除草・芝刈りをしっかりと行ってきたからではないかと思っています。

原発事故後、放射性物質のことを気にし始めてから、しばらくは庭に出られない日が続いていました。しかし気温が上がり、さすがに雑草も増えてきたので、5月に除草を実施。そして今月改めて実施しました。

本当は完全に芝生を剥がして植替えたいと思っていますが、購入しようとしていた苗が在庫切れになってしまったので、今はそのままにしてあります。しかし条件が揃えば即購入して庭の大刷新を実施したいと思っています。自宅庭は安心して子供達を遊ばせてあげられる環境にしたいですから。

一方雨水口となると話は別。やはり高い値が出ました、閾値の0.30μSv/Hをあっさりと超え、完全に警報が止まらないレベルでした。

  • 自宅庭雨水口01:0.58μSv/H
  • 自宅庭雨水口02:0.54μSv/H
  • 自宅庭雨水口03:0.37μSv/H
  • 自宅庭雨水口04:0.35μSv/H

■まとめ
自宅周囲を計測してみて、やはり想定通りの計測結果になったというのが一番の実感です。

雨水口や排水溝は値が高い。そして除草した庭の方が公園よりも値が低い。という仮説は、しっかりと証明されました。

ただ、上で述べたように「本当に正しい値が計測できているのか」というご意見もあると思います。しかし、東京の勤務先で同じように計測して明らかに値が低かったことを考慮すると、やはり身の回りの値が高いことは確実なことではないかと思うのです。

特に通学路の高さや公園の高さは看過できない問題です。子供達が良く通り、遊ぶ場所である訳ですから、この部分の除染が進まないのはとてもまずい。

先日の学校の窓ふきのように、通学路においても排水溝の清掃を地域やPTAで実施できないものかと検討しなくてはいけません。

私としては被災地に行ってがれき除去などのボランティアに参加したいという気持ちもあります。しかし、自分たちの暮らすこの街の値が高いことについて、力を注ぐことの方が優先度が高いと思っています。引き続き柏市の、そして居住地域の環境改善に尽力していきたいです。

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小学校の窓ふき掃除:僅かながらも放射線量低減に確実な効果を実感

先日小学校へ提出した申し入れへの対応として、PTAによる窓ふき掃除が行われることになりました。例年実施されている掃除を、今回の為に前倒して頂きました。対応して頂いた校長先生・PTA会長には心から感謝の気持ちです。

申し入れした立場として、また申し入れの趣旨そのものが私たち保護者による積極的な環境改善を謳ったものですので、もちろん参加してきました。言葉だけではなく、行動が伴わないと。

雨の予報だった土曜日ですが、幸いにも雨は降らず。暑過ぎもせずよい天候に恵まれました。

■各教室窓ガラスを外側から清掃
朝9:40に昇降口に集合。参加したのは20名程度でした。これまで運動会や授業参観などの行事でしか来たことがなく、PTAの活動に参加したのは初めて。新参者の私を、皆さんしっかりと迎えて頂きました。申し入れをした経緯を数名の方々に説明しました。

そして各々掃除道具を携え、持ち場に移動。3階建ての校舎の窓ガラスを、上階から順次外側から掃除していく段取りです。

各教室にはベランダがあって、それが外側で連結している構造の校舎なので、外側からの掃除が比較的行いやすいのは幸いと言えるのかも知れません。

ブラスバンドが練習している教室もあり、その練習の音を聞きながら清掃作業開始。校庭ではお年寄りがゲートボールを楽しむ姿や、部活の指導の声が聞こえてきます。いい雰囲気です。

線量計をお借りしていたので、掃除の前と後を比較しながら作業に当たることにしました。

注:計測にはTERRA-P MKS-05を使用。100cm相当の高さで手持ちで計測しました。

■意外と値の低かった3階
まずは3階。教室外側のベランダで測定し0.12μSv/H。想像していたよりも低い値でした。

計測後は脇目もふらず窓掃除へ。水で濡らして表面を清掃し、ワイパーで汚れた水をかきとっていきます。

バケツの水はみるみる茶色くなっていきました。そして仕上げに桟をぞうきんで拭って完了。

掃除の後、早速同一箇所で放射線量を計測すると、0.11μSv/H。ほとんど値は変わりませんが、やや改善したかな?という程度でしょう。

なにより綺麗になった窓が気持ちよいです。教室の中がクリアに見えます。思ったより時間がかかってしまったので、2階へ。

■洗浄効果が最も表れた2階
2階はやはり3階より値が高く、同じ条件で計測したところ掃除前の値として0.20μSv/H。瞬間的には0.27μSv/Hを計測しました。私の子供達も2階が教室なので、個人的にもっとも気になっていた場所です。一階下がるだけでこんなに値が上昇するというのは結構驚きでした。

3階の清掃で要領を得たのか、手際よく掃除が終了。事後の計測で0.13μSv/H~0.15μSv/Hでした。0.05μSv/H程度の改善効果が出たことになります。これはやりがいのある計測結果でした。

■最後は昇降口
そして最後に担当したのは昇降口。最も子供達の通行の多いこの箇所は、0.18μSv/H。3箇所目なのでより手際も良く、ガラスの前にあったプランターをどかしながらてきぱきと作業を実施。

一通り終えた後に計測すると、0.15μSv/H。改善したと言って良いのではと思います。

2階・3階と担当した箇所と比べて建物の反対側なので、風向きなどの条件は違うため、単純な比較はできませんが、やはり低層階になるほど値が高くなると言えそうです。

校長先生のお話として、4月頃に校門付近の植木を剪定したとのこと。これも値低減に何らか寄与していることでしょう。

ここでタイムアップ。図書室に集合しました。ちなみに昇降口に入って、靴を脱いだ状態で計測すると0.12μSv/Hでした。

■これだけのことで確実な効果が出た
最後は図書室でお茶とお菓子を飲みながらお互いの労をねぎらい合いました。ちなみに図書室で計測すると0.15μSv/H。一階で窓を開け放ってこの状態ですから、2階、3階の教室においてはよりよい状況であると言えるでしょう。

校長先生も外を見通して、「かなり見通しが良くなりましたね」と気持ちよさそう。除染も大切ですが、なにより子供達が通う学校環境が綺麗になったことがとても嬉しい体験でした。

ただ、二ヶ月もするとまた同じくらい汚れてくるとのこと。これは二ヶ月おきくらいの周期で掃除も実施しなくてはいけないのかも知れません。喜んで参加しますよ。

私が計測してきたデータもそこでシェアをし、放射線量を下げることにも効果があるということを実感頂きました。もちろん専門的な知識があって計測した訳ではありません。もちろん計測の誤差かも知れません。そういった意味で絶対的な値も重要ですが、事前・事後で全ての箇所において値が下がったことがより意味のある事実だと思います。

学校を綺麗にすることで、除染も果たせる。一石二鳥ですし、やらない手は無いと考えます。このくらいの事であれば、放射性物質に関する保護者の意識の温度差を超えて実現できるのではないでしょうか

そして参加して得られたのがPTAとしての親同士のつながり。父親同士これからも子供達の学校生活改善に向けて活動する基盤を得ました。これも大きな収穫でした。

こういった時期だからこそ、より積極的に小学校・地域に関わっていきたいと思います。そんな気持ちを新たにしました。

(参考)測定結果まとめ

  窓ふき掃除前 窓ふき掃除後
3階教室ベランダ 0.12μSv/H 0.11μSv/H
2階教室ベランダ 0.20~0.27μSv/H 0.13~0.15μSv/H
昇降口 0.18μSv/H 0.15μSv/H

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内閣不信任決議案についての憤り

内閣不信任決議案が提出されました。個人的には、全くこの流れに納得感がありません。何をやっているのだという印象しかありません。いい加減にして頂きたい。国民に対する誠意のかけらも感じません。

 

■政局争いをさせたいが為に国会議員を選んだのではない   
国会議員の本分は政局争いではありません。立法の最高機関として、国の直面する様々な事案に対し、しかるべき調査・協議を交わし、しかるべき法案にまとめ、しかるべき審議をする。ということになると思っています。

 

政局争いはこういった流れに停滞をもたらすものです。

 

私は長らく民主党を支持し、政権交代に大きな希望を持った人間です。しかし鳩山前総理は対人と同時に失脚するかと思いきや、小沢前代表と組んで菅政権の転覆を狙っている。友愛のキーワードはどこに行ったのか。

 

それに対する野党も同じ。ヤイヤイと与党を批判するばかりで建設的ではない。与党も聞く耳を持たない。もうそんなの会議と言えますか?いい大人がよってたかって何をやっているのですか。

 

■本質的には定数も歳費も減らす必要は無いはず   
そんなことしか国会議員がしないから、すぐに定数削減や歳費見直しの議論になるのです。果たすべき議論を果たさず、決めるべき事を決めないから、そういう話しか出てこざるを得ないのです。

 

信頼されている議会であれば、国民も喜んで税金を使って下さいと言うでしょう。大体、相当な責務だと思いますよ。国民を代表して議論を交わし、決断していくのですから。現在の歳費は適切な水準だという論旨が国会議員からもっと出て良いのではないですか?

 

それに、人数を減らして本当に山積している事案へ対処できるのですか?そんなに国会議員の仕事って簡単なのですか?何をやってるんですか。

 

■有事に政局争いをすることは理解不能   
これが平和な世の中であるならまだしも、今の日本が東日本大震災後に置かれているこの状況下で政局を争うことは理解も納得もできません。

 

民主党や現政権に構造的な問題があることは事実なのでしょう。しかし、そうだとしても、長い間原子力行政を推し進めてきた自民党も批判しかしないのはなぜでしょうか。

 

推進してきたからこそ様々なノウハウを持っているのだろうと思っていましたが、それもありませんでしたしね。大連立を断る理由も全く理解できないし、不信任案だけだして揺さぶるだけというのも許せない。自民党こそエネルギー政策の素直な反省に立脚して新しい提案ができると思うのに。

 

もちろん河野太郎さんのような方もいらっしゃいます。ブログでも色々と発信なさっていますが、本当に良くお調べになっていますし、提言を欠かさない方です。なぜこのような方がもっと増えていかないのでしょうか。

 

■古き慣習を今断ち切らずしてどうするのか   
ステレオタイプ化された政治家から「ハハハ、そんなのは君、きれい事だよ。青いねえ。」なんて言われてしまうのだろうなと思います。

 

せいぜい笑えばよいのです。私たちは家族や子供たちの将来を真剣に憂い、真剣にこの国を良くしたいと思っているのです。自分の住む国の政治や信じられないなんて、最悪です。自分たちのリーダーを信用できないなんて、そんなのチームじゃありません。国会議員の皆さんはチームワークの研修でも受けに行った方がよいのではないですか?

 

今、この震災で日本の価値観が大きく見直しを迫られている今こそ、変わらずしてどうするのでしょうか。この危機を何となく乗り越えられた状態が一番危険です。「結局変わらなくても何とかなったね」ということに至ってします。これは日本の危機です。今変わらなければ本当に機会を逸してしまいます。

 

僕自身、こういう流れに一石を投じたいという思いで、議員になることを真剣に考えています。今、動き出さないと行けないと思うからです。将来に対して無責任ではいたくないですから。純粋にそういう思いです。

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